RS232-イーサネットアダプター
イーサネット経由でRS232のデータを送信
RS232-イーサネットコンバーターは、RS232シリアルインターフェイスを備えたデバイスをローカルエリアネットワークに接続し、有線または無線イーサネットでシリアルデータを送信します。RS232規格のデータ信号をイーサネット(TCPまたはUDP)パケットに、またはその逆に変換することで、他のデバイスやネットワークサーバーアプリケーションへの信頼性の高いデータ転送を可能にします。これは、転送されるデータの種類に応じてRS232規格のデータをイーサネットパケットにカプセル化することによって実現します。
RS232-イーサネットコンバーターは、片方が物理的な有線または無線(LTEまたは無線LAN)ネットワークに接続されており、もう片方に1つ以上のRS232シリアルポートが備わっています。これらは、ネットワーク経由で接続されたデバイスにアクセスする際は、ローカルでRS232ポートに直接ケーブル接続されているかのように動作するよう設計されています。これは、オペレーティングシステムや独自プロトコルに依存しないクライアントアクセスが必要なM2M通信に最適です。RS232-イーサネットコンバーターの中には非常に単純なデバイスもありますが、ネットワークデータの転送やネットワーク機器へのアクセスを確実に保護するため、高度なセキュリティ機能や、データ暗号化、ユーザー認証機能を備えたものをお勧めします。
IOLAN RS232-イーサネットコンバーター
Perleは、コネクターの種類や、制御信号、フロー制御、ボーレート、データスループット性能など、お客様の機器のRS232-イーサネット通信の仕様に合わせた複数のフォームファクターをご用意しています。どのようなフォームファクターをお選びの場合も、IOLAN RS232-イーサネットコンバーターはすべて高性能なソフトウェア機能を備えており、IPv6に対応しています。
RS232-イーサネットコンバーターの適用
RS232-イーサネットコンバータの導入は、以下のような場合に最適です。
- RS232シリアルケーブルをイーサネットに置き換えつつ、シリアルネットワーク上で使用していたデバイスをそのまま使用する
- 仮想COMポートを設定して、PCまたはサーバーをイーサネット経由でリモートシリアルデバイスに接続する
- ネットワークを介して複数のシリアルデバイスと同時に通信する
- 既存のシリアルダイヤルアップモデム接続を置き換える
- サーバーや、ルーター、スイッチ、PBX、ファイアウォールなどのシリアルコンソールポートをイーサネット経由またはアウトオブバンド接続で管理する
- シリアルPLCやシリアルサイネージ機器をイーサネットに接続する
RAW TCPソケットを使用する

IOLAN シリアル-Ethernetコンバーターまたはリモートホスト/サーバーから開始できるraw TCPソケット接続です。これは、ポイント・ツー・ポイントか、またはシリアルデバイスを複数のデバイス間で共有可能な共有ベースで行うことができます。TCPセッションは、TCPサーバーアプリケーションまたはPerle IOLAN シリアル-イーサネットコンバーターから開始することができます。
RAW UDPソケットを使用する

Perle IOLANは、UDPベースのアプリケーションに使用する場合、ポイント・ツー・ポイントでも、複数のデバイス間で共有する場合も、UDPパケット全体にわたりシリアルデータを転送用に変換することができます。
PerleのIOLAN RS232-イーサネットコンバーターをご利用いただいている企業
PerleのRS232-イーサネットコンバーターが選ばれる理由

差がつくTrueSerial®テクノロジー
TrueSerial® は、イーサネット環境で最も信頼性の高いシリアル接続を提供する画期的な技術です。また、Perle IOLANは、高速シリアルデータスループットを実現する最速のプロセッサを搭載しています。

柔軟なケーブル接続オプション
イーサネットケーブルは安価で一般的に手に入るため、シリアル機器の接続にストレートスルーケーブルを使用されるお客様もいらっしゃいます。Perle IOLAN RS232-イーサネットコンバーター(RJ45、DB9、DB25アダプター付き)なら、半二重および全二重接続でそれが可能となります。ケーブルのピンアウトの詳細はこちらをクリックしてください。

信頼性の高いデバイスサーバー
Perleのデバイスサーバーは、最も過酷な環境にも耐えられる 高い平均故障間隔 を誇る認定コンポーネントで構成されています。オープンソースプラットフォームとエンタープライズレベルのセキュリティにより、1つのシステムで最高の価値を提供します。さらに、クラス最高レベルのライフタイム保証を提供します。

安全なデバイスサーバー
Perle の安全なデバイスサーバーは、TACACS+、RADIUS、LDAP、Kerberos、NIS、RSAなど、企業ネットワークで使用されるすべてのAAAセキュリティサービスに対応しています。また、IDやパスワードをネットワーク上の 「のぞき見」 からより強固に保護するため、SSH/SSLや、IPSec VPN、SNMPv3、Telnet、HTTPSによる安全な管理セッションに対応しています。

信頼
1976年以来、Perleは信頼性の高いデバイス接続ソリューションを提供しています。40年以上にわたりミッションクリティカルなアプリケーションのための優れた接続テクノロジーを提供する私たちの経験は、世界中の企業にご信頼いただいています。ネットワークのアップタイムが成功に不可欠な場合は、高品質の製品をお勧めいたします。ぜひPerleをお選びください。

テクニカルサポート
お使いのアプリケーションに最適なデバイスサーバーをお選びいただく際に(電話またはメールでの)技術的なサポート をご希望の場合は、Perleまでお問い合わせください。Perleのテクニカルエンジニアが対応いたします。世界中の営業スタッフやテクニカルサポートスタッフが、必要な時にいつでもサポートいたします。
RS232の詳細情報
RS232、EIA232、およびEIA/TIA232
この規格は当初RS232と呼ばれており、通信機器と接続先のコンピューターとの間の電気信号のやりとりを規定するため、1960年代に開発されました。規格団体が規格を改訂し、EIA(米国電子工業会)がTIA(米国通信工業会)と合併したため、名称が変更されました。最新の正しい名称はEIA/TIA232ですが、 RS232が最も一般的に使われている名称です。最終的にはどの名称も、シリアル通信でバイナリーデータを送受信するデータ端末装置(DTE)とデータ回線終端装置(DCE)間のインターフェイスを定義する同じ規格を指します
RS232接続の距離制限
この規格ではケーブルの長さの上限は定められていませんが、広く使われている経験則では、RS232ケーブルの適切な長さは15m(50フィート)までとされています。RS232-イーサネットコンバーターは、RS232のシリアルケーブルをイーサネットに置き換えつつ、シリアルネットワーク上で使用していたデバイスをそのまま使用したい場合に最適です。イーサネットケーブルの長さは一般的に最大100mです。
RS232接続のフロー制御
IOLAN RS232-イーサネットコンバーターのフロー制御は、ソフトウェアによるXon/Xoffフロー制御と、DTEとDCEの間のRTS信号やCTS信号を介したハードウェアによるフロー制御を使用することで実現しています。
RS232接続の制御信号
IOLANは、DTEとして、RS232ポートからDTR信号やRTS信号を送信します。これは、モデムやモデムをエミュレートするDCEと直接通信する場合はごく簡単です。ただし、別のDTEに接続する場合や、RJ45コネクターの付いたCAT5ケーブルを使う場合は、クロスオーバーケーブルかコンバーターが必要となります。その場合は、IOLANケーブルアクセサリーをご利用いただけます。
ボーレート
非同期のRS232のボーレートは通常50K~230Kボーですが、一部のデバイスは500Kボーで動作します。市販のほとんどのRS232-イーサネットコンバーターでは、限られたボーレートしか通信に使用できませんが、Perle IOLANは一般的な全範囲のボーレートに対応しており、独自のボーレートが必要なRS232デバイス用にカスタマイズすることも可能です。